【創作】ホビヲ氏を追った話
<これまでのあらすじ>
はてなブログの読者数対決で死闘を繰り広げた池沼マスオ氏とホビヲ氏。闘いはマスオ氏の勝利で終了するも、ホビヲ氏はその日から完全に沈黙。消息を絶ってしまった。
公約である、勝者を礼賛する記事の投稿も未だ果たされずにいる。。。
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<序>
私、コーノリアスは、あの日から二日経った今なお、来る日も来る日も海に消えたホビヲ氏の姿を探し続けていた。
向かいのホーム、路地裏の窓、そんなとこにいるはずもないのに。
そんな中、赤いのが見えた。
「!?」
ホビヲ氏だ。
「ホビヲ氏ー♪」
彼は走って逃げ出した。
一瞬の出来事に混乱したが、私は込み上げる喜びの感情をおさえられず、笑みを漏らしてしまう。
「ハッハッハッハーッ‼︎ どこへ行こうと言うのかね」
そんな私に目もくれず、走り去るホビヲ氏にちょっとムッとして、つい憎まれ口を言い放ってしまう。
「(コメントやアンサー記事を)返しなさい。いい子だから」
しかしホビヲ氏はこなれたネットサーフィンよろしく「腹いてえ!」とのたうちまわりながら次々に扉を抜けて行く。
あ、その扉の先は。。。。
ここで、終わりにしよう。そう思った私は手にしたピストルの銃口を彼に向けた。
ダーン!!!
見事に命中した。
<破>
「終点が私のブログとは上出来じゃないか」
そう。彼が飛び込んだここは私のブログサイトだ。
ホビヲ氏はゆっくりと立ち上がり、初めて私と正面から向き合う。
「コーノリアスのブログ?
・・・いいやここは墓穴だよ、君とぼくの。
君は『巻き込まれただけなんだ僕は第三者なんだ』などという言い逃れも許されずに、ここでぼくと炎上するんだ」
くっ。。。
ホビヲ氏の目はもはやなんの迷いもない。これが俗に言う「開きなおる」というやつか。
「いまは、なぜぼくが負けたのかよくわかる。
ゴンドアの谷の歌にあるもの。
『土に根をおろし、風と共に迷わずゆけよ。
種と共に冬を越え、鳥と共に行けばわかるさ。
いくぞー!1、2、3・・・
ダーン!!!
また、当たった。
それでも臆することなく彼は続ける。
「どんなにおもしろいまとめ記事を書いても、可愛らしいオリジナルイラストを操っても、あきらめたらそこで試合終了ですよ!」
説教をけしかけてきた。
逆ギレしながら負けを認めた、ということでいいのか?
彼には励ましが必要だ。私は今一度説得を試みる。
「ホビヲログは終わらぬ。何度でも蘇るさ!ホビヲノエこそマスオ氏の心のよりどころだからだ!」
・・・・・・・。
ホビヲ氏は無反応だ。
私の必死の語りかけも彼には響きもしないのか。
仕方ない。もはや直接言うしかない。
「次はツノだ。礼賛記事を書け。はてなから読者をよび戻せ!」
<急>
(耳がとれたから聞こえない・・・)
〜完〜